古い建物でも火災保険申請は可能

築年数が100年以上経過した古い建物を所有している方の中には、「火災保険の申請はできないのでは?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に、「経年劣化だから保険の対象外では?」「建物が古くてボロボロだけど申請できるのか?」といった疑問をよく耳にします。結論から申し上げますと、築年数が古い建物でも火災保険の申請は可能です。ただし、申請の際にはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
火災保険の基本的な考え方
火災保険は、建物の築年数に関係なく、自然災害や突発的な事故による損害を補償することを目的としています。
そのため、以下のような災害による損害は築年数にかかわらず補償の対象となる可能性があります。
(1)風災(台風や強風による屋根の飛散・損傷)
(2)落雷(落雷による家電や電気設備の故障)
(3)水災(豪雨や洪水による浸水被害)
(4)雹災(雹による屋根や外壁の損傷)
(5)雪災(積雪や雪崩による被害)
(6)不測かつ突発的な事故(予期しない外的要因による損害)
これらの要因による損害は、建物の築年数に関係なく火災保険の補償対象となる可能性があります。したがって、「古いから申請できない」と諦めると本来貰えるはずの保険金を受け取る事ができません。
経年劣化と自然災害の違い
火災保険では「経年劣化」による損傷は補償の対象外とされることが一般的です。たとえば、以下のような損傷は経年劣化と判断されることが多いです。
(1)長年の使用による屋根の傷みや変色
(2)壁のひび割れや塗装の剥がれ
(3)配管の老朽化による水漏れ
しかし、築年数が古い建物であっても、台風による瓦の飛散や豪雨による雨漏りなど、自然災害による損害であれば火災保険の補償対象となる可能性が高いです。重要なのは、被害が「経年劣化」ではなく「自然災害」による被害であることを明確にすることです。
申請を成功させるためのポイント
築年数の古い建物では、経年劣化と自然災害による損害の区別が難しい場合があります。そのため、火災保険の申請に精通した専門家に調査を依頼し、適切な報告書を作成してもらうことで、スムーズな申請が可能になります。
また、火災保険には申請期限があるため、被害が発生した際は迅速に申請手続きを進めることが重要です。例えば、台風や大雨の被害を放置してしまうと、被害が拡大し、保険会社に「自然災害ではなく経年劣化」と判断されてしまう可能性があります。築年数の古い建物の火災保険申請は、専門的な知識が求められるため、お困りの際はぜひ弊社にご相談ください。的確なアドバイスとサポートで、スムーズな申請をお手伝いいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。