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解除

「解除」とは、保険契約を将来に向かって終了させる手続きです。
生命保険契約が有効に継続している最中でも、保険会社の判断によって契約が無効とされることがあり、それを「解除」と呼びます。

解除は「将来に向けた無効化」であり、「取消」とは異なります。
過去に遡って無効とする取消と違い、解除は解除日以降の保障がすべてなくなる仕組みです。
たとえ入院中でも、解除後は保険金が支払われません。
通院や手術中であっても、解除が成立していれば保険会社は給付金を支払う義務を負いません。

解除の代表的な理由

● 告知義務違反
健康状態や既往歴などの重要事項を契約時に申告しなかった場合
● 虚偽申請による解除
事故が発生していないにもかかわらず、保険金目的で虚偽申請を行った場合
● 保険料の未納による失効
長期間保険料の支払いがなかったことで、自動的に契約解除となるケース

活用例(誤解しやすいケース)

● 契約時の申告漏れが後に発覚した場合
たとえば、過去の病歴を隠して保険に加入し、後にその病気で入院した際、
保険会社がその事実を調査で確認し、契約を解除するといったケースです。
このような場合、入院中であっても保険金は一切支払われません。

注意点

● 保険契約の解除は、大きな不利益を生みます。
保障が消失し、保険金が一切受け取れなくなる可能性があります。
特に、治療中や通院中に解除されてしまうと深刻です。
● 「契約している=保障される」ではありません。
解除通知が届いていたり、告知義務違反の疑いで調査中の場合、
すでに保障対象外となっている可能性もあります。
保険証券や通知書の確認は怠らないようにしましょう。

まとめ

解除は、契約者にとって重大なリスクです。
保険が必要なタイミングで給付が受けられない事態を招く可能性があるため、
契約時の申告は正確に行い、解除につながる行為を避けることが重要です。

通知や連絡を見逃さず、契約内容を常に確認しておきましょう。
生命保険は「いざという時の安心」が最大の目的。
解除という落とし穴に陥らないよう、日頃からの管理が必要です。