地震保険の補償・請求

住宅の新築時、もしくは10年などの定期契約が切れた時に、地震保険での損害補償の考え方をしっかり理解して賢く地震保険を活用しましょう。

1. 地震保険のキホンの考え方

地震保険とは、その名の通り地震を起因とする住宅での損害を補償する保険になります。なお、地震保険は単独での契約は保険会社に関係なくできません。必ず火災保険とセット、火災保険に追加される位置づけである保険になります。そして補償される主な内容は以下のとおりです。

・地震によって住宅が倒壊・半壊・損傷した場合
・地震によって発生した火災で、住宅が焼失または隣家から延焼した場合
・噴火により住宅が損傷した場合
・地震による津波で住宅が流された
・全壊・損傷はさた場合
・地震による土砂崩れで住宅が埋まった場合

これらが主に補償として、保険金の給付対象になる案件です。注意点としては地震に起因する火災は、火災保険でカバーされません。地震が多い地域や、地震への備えをしっかりしたい方には地震保険がおすすめです。

1-1. 地域・建物構造で保険料が異なる

支払う保険料は地域によって異なります。保険会社等により若干異なる場合があるものの、東京都や神奈川県は保険料が高くなっています。

隣家との密集があるため、延焼リスクが高いためです。また地震保険ではイ構造とロ構造という言葉が出てきます。イ構造は、主に鉄骨造やコンクリート造の建物です。(火災保険の構造級別がM構造・T構造)ロ構造は、主に木造の建物が該当します。(火災保険の構造級別がH構造)イ構造に当てはまる住宅であれば、ロ構造に比べて保険料は安くなります。

1-2. 住宅の性能によって割引がある

住宅を新築する時など聞くことがある「耐震等級」。この耐震等級は、住宅の耐震性能の一種のランクです。

耐震等級1から耐震等級3まであり、3が最高等級です。耐震等級1は建築基準法レベル、等級2はその1.25倍の強さ、等級3は1.5倍の強さになっています。強さは柱や耐力壁の量、家のバランスなど様々な要素を複合的に鑑みて判断されます。そのため、耐震性能をしっかり計算して等級の高い住宅はらそのぶん、倒壊・損傷するリスクも少ないため保険料の割引があります。

・耐震等級3:50%割引
・耐震等級2:30%割引
・耐震等級1:10%割引
・免震建築物割引:50%割引
・建物診断割引:10%割引

2. 地震保険は時価が基準

つづいて、地震で損傷した場合の補償額についてです。

・全壊:地震保険の保険金額の100%(時価100%上限)
・大半壊:地震保険の保険金額の60%(時価60%上限)
・小半壊:地震保険の保険金額の30%(時価30%上限)
・一部損:地震保険の保険金額の5%(時価5%上限)

このように時価が基準となり、損傷程度によって上限額が定められています。

地震保険での損傷程度ではご自身で修復したり、そのまま放置していたりしませんか?

弊社にまずは相談いただきながら、地震保険による活用方法をアドバイスさせていただきます。